大和郡山市議会 2017-09-19 09月19日-03号
最近では、胃がんは早期発見によってほぼ 100%助かるがんとも言われ、死亡数をさらに減らすには、胃がん発症の原因であるヘリコバクター・ピロリ菌の有無を調べる検査が今後ますます重要と思われます。胃内視鏡検査と並行して胃がんリスク検査の導入にも取り組んでいただきますよう要望いたします。 6点目のがん検診無料クーポン配布事業と個別受診勧奨・再勧奨、コール・リコールの現状と成果についてお聞きしました。
最近では、胃がんは早期発見によってほぼ 100%助かるがんとも言われ、死亡数をさらに減らすには、胃がん発症の原因であるヘリコバクター・ピロリ菌の有無を調べる検査が今後ますます重要と思われます。胃内視鏡検査と並行して胃がんリスク検査の導入にも取り組んでいただきますよう要望いたします。 6点目のがん検診無料クーポン配布事業と個別受診勧奨・再勧奨、コール・リコールの現状と成果についてお聞きしました。
胃がんについては、公明党の主張で、平成25年2月21日に悲願である胃がん予防のためのヘリコバクター・ピロリ菌の除菌が保険適用として認められ、これまでに300万件を超える除菌が行われました。胃内視鏡を保険適用の要件としたことから、除菌により将来胃がん予防だけでなく、現在の胃がんも発見し、早期治療につながっております。
ピロリ菌の正式名称は、ヘリコバクター・ピロリ菌であります。胃の粘膜に生息しているらせん形の細菌で、胃酸には弱いようですが、胃のどこにでも存在し、ピロリ菌の感染は、胃の全体のどの部分からでも始まるそうであります。2013年2月より、ピロリ菌除菌の保険適用となり、さらに慢性胃炎まで拡大され、保険適用から300万人以上の人が除菌を行われたそうであります。
次に、近年の研究により胃がんの発症の原因はヘリコバクター・ピロリ菌の感染によることが明らかになってきました。ピロリ菌に感染すると、ほぼ 100%の人にヘリコバクター・ピロリ感染胃炎という慢性胃炎の一種が生じ、長く続いた場合、萎縮性胃炎を引き起こし、その一部から胃がんが発生する。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無を調べる検査と、胃炎の有無を調べる検査を組み合わせて、胃がんになりやすいか否かをリスク、危険度の分類をして、そのリスクを検査するということで、決してこれはがんを見つける検査ではありません。
ピロリ菌検査についてでございますが、厚生労働省による「胃がん検診ガイドライン2013」におきましては、胃がん検診と推奨できるのは胃のエックス線検査、俗に言うバリウム検査でございますが、のみであり、他の胃内視鏡検診、ヘリコバクター・ピロリ菌などは胃がん検診として推奨しないというふうにガイドラインでは定められております。
ピロリ菌、ヘリコバクター・ピロリ菌は、人の胃の粘膜にすみつく細菌で、ピロリ菌に感染すると、ピロリ菌が発するアンニモニアや毒素などにより胃の粘膜が炎症を起こし、胃炎や胃潰瘍、胃がんなどの病気を引き起こすと、先ほど議員もお述べの通りでございます。
先日、胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌研究の第一人者である北海道大学の浅香昌弘特任教授が、我が国から胃がんを撲滅するための戦略と題し、大阪で講演を行ってくださいました。日本では、この50年間、胃がんによる死亡者数は5万人から減っていないと指摘し、ピロリ菌除菌の胃がん対策への有用性を説明、そして既に胃がんで亡くなるのはもったいない時代が来ているんだと力説されました。
また、このピロリ菌の除菌に対しては、ことし2月21日からヘリコバクター・ピロリ菌の感染による慢性胃炎を治療するため、胃の中のピロリ菌を取り除く除菌を行う場合も健康保険が適用される保険適用拡大が実現をいたしました。胃がんの原因そのものを取り除く胃がん予防が大きく前進するというふうに期待されております。